以上がインフルエンザのポイントです。
とにかく予防が一番です。
そして、寒いと思ったら暖かくして体を十分に温め、よく食べ、よく寝る。
これで私は20年以上欠勤なしです。
でもあやしいと思ったら、早期の診断、治療です。
以前はインフルエンザを診察の場で即座に診断する方法がなく症状から判断するしかありませんでしたが、
今は、インフルエンザかそうでないかはもとより、ウイルスのタイプ(A型かB型か)まですぐにわかる、
"迅速診断法"という検査法があります。鼻の奥からぬぐい液を採取し調べる方法です。5〜15分で結果が出ます。
これによりきちんと診断できれば、不必要な薬の使用が避けられます。
またウイルスのタイプもわかりますからインフルエンザのタイプ別に薬を使い分けることもできます。
抗インフルエンザ薬は発病後48時間以内に服用すると効果が高いです。
しかし、熱が3〜4日たっても下がらない、いったん下がった熱がぶり返したり、あるいは呼吸が苦しいなどの症状が
あるときは肺炎が疑われるので速やかに受診してください。
とくにお年寄りや喘息、心臓病、糖尿病など、慢性の持病がある人は要注意です。
インフルエンザにかかってしまたったら、周囲の人になるべくうつさない心遣いをしましょう。
熱があるときはもちろん、熱が下がったあとも2日間程度は、からだからウイルスが排出されています。
その間の外出は控えてください。とくに施設入所の高齢者との面会には十分注意してください。
インフルエンザは学校において予防すべき伝染病に定められており、通常は解熱後2日を経過するまで出席停止となります。
しかし病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではないとされています。