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石原内科

リハビリテーション科

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健康だより 【バックナンバー】

インフルエンザの基本的知識

いわゆる"かぜ"の一つで、おもに、くしゃみ、咳などの飛沫により感染する。
潜伏期間は、通常1日〜3日
  • 発病後3日程度までは感染力がとくに強い。
症状:
  • 急激な発熱で発症、38〜39℃あるいはそれ以上に達する。
  • 頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状が強い。
  • 咽頭痛、咳などの呼吸器症状
治療のポイント
  • 早期(発病後48時間以内)の抗インフルエンザウイルス薬の内服
  • 安静、適切な対症療法、水分補給
  • 肺炎合併の早期診断
予防のポイント
  • 休養・栄養摂取
  • 手洗い、うがい、マスクの着用
  • 流行前のワクチン接種

以上がインフルエンザのポイントです。

とにかく予防が一番です。
そして、寒いと思ったら暖かくして体を十分に温め、よく食べ、よく寝る。
これで私は20年以上欠勤なしです。

でもあやしいと思ったら、早期の診断、治療です。

インフルエンザウイルス迅速診断

以前はインフルエンザを診察の場で即座に診断する方法がなく症状から判断するしかありませんでしたが、 今は、インフルエンザかそうでないかはもとより、ウイルスのタイプ(A型かB型か)まですぐにわかる、 "迅速診断法"という検査法があります。鼻の奥からぬぐい液を採取し調べる方法です。5〜15分で結果が出ます。
これによりきちんと診断できれば、不必要な薬の使用が避けられます。
またウイルスのタイプもわかりますからインフルエンザのタイプ別に薬を使い分けることもできます。
抗インフルエンザ薬は発病後48時間以内に服用すると効果が高いです。

肺炎の併発

しかし、熱が3〜4日たっても下がらない、いったん下がった熱がぶり返したり、あるいは呼吸が苦しいなどの症状が あるときは肺炎が疑われるので速やかに受診してください。
とくにお年寄りや喘息、心臓病、糖尿病など、慢性の持病がある人は要注意です。

その他の注意

インフルエンザにかかってしまたったら、周囲の人になるべくうつさない心遣いをしましょう。
熱があるときはもちろん、熱が下がったあとも2日間程度は、からだからウイルスが排出されています。
その間の外出は控えてください。とくに施設入所の高齢者との面会には十分注意してください。

学校保健法におけるインフルエンザの取り扱い

インフルエンザは学校において予防すべき伝染病に定められており、通常は解熱後2日を経過するまで出席停止となります。
しかし病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではないとされています。

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